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日本建築家協会JIA長野県クラブ

JIA長野県クラブ「代表日誌」2017年6月

JIA長野県クラブ 山口代表より「代表日誌」2017年6月が届きました。(2017年6月30日)

 

6月3日 

長野県クラブのアーキテクツ・ガーデン参加事業である、今年度第1回目のフィールドワークが南佐久中部森林組合で行われた。

私の実家のある北相木村を管轄している森林組合で、かつて祖父も伯父も組合長をやっていたし、実家が材木屋だったので昔から関わりの深い森林組合だが、昨年木材業を閉じる際にまた色々とお世話になった。その際“唐松の販路拡大を目指して県下の設計事務所にここの材の良さをアピールしたい”との相談を受け、私が段取りした企画です。決して身贔屓ではなく、所詮唐松だが最高の唐松がここにあり、唐松のふるさとでもある。

 

戦後北海道、東北などにも人工林の唐松林ができたが(長野県は戦前からあった)、その苗木の多くは南佐久南部から行ったものである。良質な天然唐松は山梨や静岡の南アルプスを中心とした地域でも産出したが、長野県では北相木から川上にかけての南佐久南部の千曲川東側の地域(秩父山系)しか私は知らない。

しかし戦後の復興から高度成長時代、現在に至るまで効率を求める時代の要請と、“たかが唐松”という意識(佐久でも良しとするのは檜で、杉は馬鹿にされたが天唐は別)もあって、人工林の建築材としてはせいぜい土台と羽目板に使うくらいのものであった。私の実家でも、最良の部分は東京湾の埋立用材(10m以上のまっすぐで“こけていない”長材)で販売していた。

 

現在組合の建築材の販路は法人協力会員の小林木材(株)さんのみということなので、小林専務にも無理を言って参加していただいた。組合の成り立ちから現在の状況を説明していただき、途中から小林さんも参加して最新の唐松の加工方法と建築材としての可能性について活発な意見交換が行われた。

その後場所を移して、組合が関わっている北相木の民地の唐松林の造林状況と良質な立木、そして皆伐した山林の現場の作業状況を見学した。現在の伐採、造材、造林の機械化が進んだ現場を目の当たりにして、自分の知っている林業との大きな違いに感慨も一入だった。

 

続いて小林さんが唐松を供給した南相木の上棟直後の現場を訪れた。構造材は表わしにはしないということだが、化粧材として表わしにしても通用する良質な唐松材が使われていた。これは素材の良さは勿論だが、小林さんの厳しい品質監理の賜物と理解した。長い間様々な試行錯誤と工夫を重ねて到達した最良の仕事を見学させていただいた。組合の新津参事、小林専務と小林木材の皆さん、そして見学させていただいた桐原建築の2代目、桐原さんにこの場を借りて感謝申し上げます。

 

最後にリクエストもあり、私の実家の倉庫で天唐・欅を中心とした父が集めた材を見学していただいて今日のフィールドワークはお開きとなった。遠路駆けつけていただいた会員の皆さんにも御礼申し上げます。ご苦労様でした。

 

6月5日

岡部前議長から東北支部の松本議長に変わっての本部の第1回JIA災害対策会議が開催された。

委員の入替があったので自己紹介と各支部の活動内容の報告の後、9月に徳島で行われる全国大会のシンポジウムの紹介と、対策会議主催のフォーラム企画の検討を行った。昨年の反省を踏まえ発表だけではなく成果が得られるような内容であるべきとか、メインの防災シンポに関連付けたものにすべき、などの意見が出された。7月中の四国支部への提出を求められていて、非常にタイトなスケジュールである。メールで意見交換しながら7月11日の次回会議にまとめることになった。

 

ネパール地震に関しては福島の仮設住宅を持って行く企画が進行中で、手つかずになっている寄付金をそこに充当する案も出された。

また熊本地震に関しては2次調査他の現状報告と参加者へのアンケート(私も含め13名から回答)の報告があった。

 

6月8日

(一社)長野県建築士事務所協会の平成29年度定時総会に来賓として参加した。

今年度の建築作品賞は最優秀賞に宮本忠長建築設計事務所の「軽井沢発地市庭」が、優秀賞にみすゞ設計の「ねばねの里なごみ」が受賞された。毎年のことではあるがJIA長野県クラブ会員が多く受賞され、会の代表としていつも誇らしく思っています。おめでとうございました。

 

私は一応事務所協会会員だが、今年は松本のブエナビスタが会場で、目眩のこともあり佐久の事協の役員の皆さんに連れて行っていただいた。総会から懇親会まで全て参加したが、久々にアルコールが入ったせいか目眩がかなり出てきてしまった。佐久に戻ってからの2次会は遠慮させていただいた。

 

6月9日 

支部災害対策委員会準備会議を中山前委員長、岡部前議長、今年度から委員会に入っていただく予定の松下副支部長、郡山貞子さんと私の5人で行った。

中山委員長からこの4年間の委員会の活動内容の報告と委員会を今月中に開催すること、今年度の行事予定の確認及び委員会構成の意見交換を行った。松下副支部長が委員長に就任する件は、執行部が委員長になることに対して支部長から疑問が出されているようで、今日の結論には至らなかった。副委員長は東京担当で郡山さん、県域担当で私が担う方向で意見の一致を見た。役員会の承認を経なければならないが、もう1人枠があるので群馬の曾田さんにお願いすることが了承された。

松下副支部長からの話で、支部長の強い意向もあり本部総会において関東甲信越支部から4年前に公益法人化に際し、本部から支部に降りてきた災害対策を含む複数の委員会を本部に返上したい旨の提案がなされるようだ。

 

6月11日

長時間車の運転に耐えられない状態が続いていて、第1回交流委員会を欠席する。

今年度、片倉さんが部会長を務める支部住宅部会の8月27日に諏訪で行われる事業に、長野県クラブも参加・協力する件の検討が行われた。今回のテーマは「松下重雄の建築とその生き方」で、片倉さんの進行で2時間に渡って松下相談役のお話を聞く企画である。当会としても積極的に協力しなければならないだろう。一応10人以上を予定しているので、協力会員の皆さんも含め大勢の参加をよろしくお願い致します。

他にも今月の香山山荘でのBBQパーティやボーリング大会と技術交流会、建築祭での会員作品展と宮本先生の回顧展が話し合われたとの報告があった。

 

6月15日

今年度で最後になる「アーキテクツ・ガーデン」の参加事業が5月20日から始まり7月8日まで開催されている。7月7日にメインイベントが行われるが、1部で様々な事業・活動を知ってもらうための発表の場として「委員会サミット」があり、災害対策委員会は現在委員長代行である私が発表することになった。

委員会委員就任の件を曾田さんと飯井さんに相談した。曾田さんには了承いただいたが、明日(16日)に行われる群馬地域会の例会に計り承認を得る段取りになる。その旨中山さん、松下さん、郡山さんにも説明した。

 

6月16日 

災害対策委員会の委員会構成がほぼ見えてきた。4月の役員会で委員長不在の6名の委員だけ承認していただいている状態だが、28日に委員会が私の招集で開催されることになり、内諾を得ている4名+顧問に就任していただく予定の岡部則之さんを加え、5名のオブザーバーにもご参加いただき委員会構成を決定する。その結果を30日開催の常任幹事会で承認いただくという流れになった。

 

6月17日 

今日から「続・信州”準寒冷地温熱教室2017”」がスタートした。

一昨年、昨年に引き続き、岐阜県立森林文化アカデミーの辻先生に講師をお願いし、昨年度の内容を確実に身につけるために演習を中心とした実践編を組んでいただいた。今年度は50名の参加で、新規受講者は16名である。初日は前半昨年の復習をお願いし、後半は温熱と省エネの違いから始まって、省エネのわが国の現状と国の省エネ政策の目指す方向性とエネルギー種別の解説をされた。最後に先生のご自宅である“カミノハウス”の温熱環境の改善経過とそれによってもたらされた“環境履歴書”を紹介していただいた。

次回からはいよいよ電卓片手に演習に挑戦する。

 

6月19日

第1回事業委員会を欠席する。会の代表として最後の年なので少なくとも各委員会の最初の委員会は出ようと考えていたのに、目眩の状態が芳しくなく欠席してしまった。

 

6月20日

7月7日にアーキテクツ・ガーデンの「委員会サミット」で発表する災害対策委員会の資料を実行委員会に提出した。

 

6月23日

本部通常総会

会員の皆さんから多くの委任をいただいているので、代表に就いてからは支部と本部の総会には出席するようにしている。六鹿会長は初めての総会(会長は2年目)だったが、特に質問もなく1時間で終了した。会員集会は1時間後からだったので、目眩もありそのまま帰宅した。

公益法人化に際し、本部から支部に降りてきた災害対策を含む複数の委員会を、本部に返上したい旨の提案はなされなかった。理事会等で話し合われるのかもしれない。

会員の皆さんのおかげで総会も成立し、無事終了したことをこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

6月24日

第5回香山先生と語る会(草刈り&BBQパーティー)

今までで一番の好天に恵まれ、15名が参加して今年も行われた。福井工業大学の藤田先生ご一家も参加された他、毎回そうだが今回も初めての参加者があり、先生との会話を楽しんでいただけたようだ。草刈りもBBQパーティーも準備の長島さん以外役割を予め決めている訳ではないが、皆さんそれぞれ手際よく分担していただいて、片付けまでスムーズに終わらせることができた。最後はこれも恒例だが居間で先生を囲んでの“炉辺談話”。先生の最新の著書「建築のポートレート」を全員にサイン付きでプレゼントされるサプライズもあり、充実した1日を過ごすことができた。

藤田先生ご一家は福井から車で6時間かけて来られ、軽井沢で1泊されるとのお話だったが、満足されたでしょうか?ご参加いただきありがとうございました。

これが終わると梅雨も本格化し、もうすぐ真夏がやってくる。私にとっては一種の風物詩になりつつあるが、長野県クラブのオフィシャルな行事としては今年で最後にしようと思う。先生も楽しみにされているようなので、来年からは希望があれば有志で行うことにしたい。

 

6月26日

広報委員会

途中から第2回広報委員会に出席する。出版に関しては、当初昨年度の反省を踏まえた上で今年度も出版の方向で検討に入っていたが、編集者の飯田さんのスケジュールでは発刊は来年度になることが判明した。私は今年で代表就任から4年になるので、来年度は新たな代表の元に委員会が構成されることになり、2年度にわたる出版は不可能である。今年度は1年かけて準備を整え、来年末までに新たな委員会で出版することになった。

 

第2回幹事会

今年度のスケジュール・委員会構成と夏のセミナーを中心に議題、報告事項を検討した。

10月に小布施北斎ホールで建築士会主催による宮本先生のシンポジウムと回顧展が開催される。当会も2月の建築祭で先生の回顧展を行う予定なので、士会の内容を確認し調整の必要がありそうだ。

 

宮城地域会の手島さんから被災地の地域会交流のお誘いが来ていて、まちづくり委員会で希望者を募り、我々が宮城を訪れる方向で検討することになった。

 

全国学生卒業設計コンクール実行委員会委員の荒井さんから、委員会では資金集め(約400万円必要)に限界がきているので、各地域会から支部・本部に働きかけて欲しいという申し出があった。本部事業でありながら一切事業費が出ていないことには疑問を感じるが、何か事情がある可能性もある。地域サミット、役員会を通じて問題提起をすることにしたが、私が一番疑問なのは、支部・地域会宛に依頼文を出す前に委員長はなぜ本部に働きかけないのだろうかということだ。私の知る限り支部の常任幹事会や役員会でこの問題が取り上げられたことがないので、本部理事会でも取り上げられていないように思うからだ。30日の常任幹事会にオブザーバー出席するので、時間があれば確認してみたいと思う。

 

山口満さんから2018年のアルカジア東京大会とJIAの全国大会の報告があった。準備委員会で検討している全国大会のテーマの3案の中から地域会の意見を聞いて欲しいということらしい。幹事会では趣旨もテーマも誰も理解できなくて、3案すべて良くないという結論になってしまった。私も資料を読んでみたがよくわからない。2つの大会を繋げて開催するのだが、まず前段のアルカジアの大会主旨とテーマがどう繋がるのか分からないし、その理解できない大会テーマを全国大会に繋げると言われても、その必要性も疑問が残るのでコメントのしようがないというのが正直な気持ちである。

 

6月28日

第1回(通算25回)災害対策委員会WEB会議

ここでも再三に渡って紹介してきた経緯を踏まえ、第1回委員会にようやくこぎ着けた。

私が進行役になり委員会構成案、今年度の活動内容の確認などを議論し、いくつかの意見は出されたが概ね了承された。今後は松下委員長を中心に進められることになるが、WGの扱いが残されている。事務局と中山前委員長に確認しながら、そもそもの役割とWGのメンバーの皆さんの意向を聞くことになった。

7月7日の「委員会サミット」の発表は私が行うことも了承された。

これでようやく委員長代行から解放され、今後は副委員長として新体制を支えて行くことになった。

 

6月30日

支部会員集会

5月18日の支部通常総会時に開催された会員集会のパート2が行われた。私はその時は目眩がひどくて欠席したが、今回はこの後行われる常任幹事会に出席するためにこちらも参加した。

 

テーマは“委員会再編”と“収支の抜本的改善”についてもあったのだが、“東京地域会”の意見交換で予定の2時間をすべて費やした。

県域の地域会は県単位で9地域会があるが、東京は14の地域会があるが県域のような東京都を代表する役割は担っていない。例えば、東京都も参加する「東京建築3会連携会議(建築士会・事務所協会・JIAで構成する)」という長野県も参考にしたいような会議が定期的に行われているが、JIAは支部長が参加している。「東京地域連携会議」という14の地域会代表で組織する集まりはあるが、支部組織の中ではオフィシャルなものではなく単なる意見交換の場と言われている。14地域会の中では運営に行き詰まっている会もあるようだし、連携会議が都をまとめて代表するような意思もないようである。これに地域会活動費の有効利用の観点からも、支部執行部としてはグループ化して3〜5に集約したいという意向がある。

今回はこの「執行部(県域の地域会を含む)」VS「東京地域会を愛するベテラン会員達」のバトルが繰り広げられた訳であるから面白くない筈がないでしょう!!

一言で言えば“不毛の議論”と私は感じたが、こういう場を設けたということに意義があったのでしょう。わが国においては、組織運営はこのようなアリバイ作りを何回か重ねる努力を経て、結論に持って行くことで会の維持を計ることが必要なんです。

詳細はここではとても書けないので、興味のある方には夏のセミナーでお話ししましょう(笑)

 

第2回常任幹事会

私にとっては最後であった前回の常任幹事会は欠席したが、今回は承認事項もありオブザーバーで出席した。28日に行われた災害対策委員会の委員会構成の報告と災害対策会議の支部委員の交代の報告である。両方とも私が報告・説明し了承された。これで委員会活動は開始できるが、手続き上は10月の役員会の承認をもって正式なものとなる。

 

7月の地域サミットの議題が主な審議事項だったが、26日の当会の幹事会で出された「全国学生卒業設計コンクール」も意見交換することに決まった。この実行委員会の設立当初の経緯を知っている方の話を聞くと、本部が予算を付けないのは怪しからん!という単純なことではなさそうである。26日にも書いたように、実行委員会として本部の手続きを踏んで行くしかないように感じた。

その後新旧の幹事の懇親会が青山のレストランで行われ、私も参加して2年間の常任幹事の役目を終了することができた。支部役員はこれで完全に西澤副代表にバトンタッチされる。

 

宮城地域会との交流について

手島さんからメールがあり、地域会として対応していただけることになった。宮城地域会では手島さん以外にも復興支援活動が行われてきたが、主な事例をご案内いただけるようだ。

清水委員長とも相談して10月21、22日に日程を決めた。21日は交流のための懇親会も設定していただいた。手島さんが手がけた“にっこり北地区”の見学会は今月23日にも開催され、全国から多くの参加者があったと聞く。私の知り合いの東京の会員も参加した。21日はJICAの見学会が入っているようだが、終わり次第駆けつけてくれるそうだ。全国的にも注目されている復興支援活動を我々長野地域会のために開催していただける貴重な機会なので、なるべく多くの会員が参加できるよう広報して行きたいと思う。

 

 

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