第12回建築祭 文化講演会に参加して 吉田 満

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

第12回建築祭 文化講演会に参加して 吉田 満

会員の吉田 満(スタジオアウラ)さんから、第12回建築祭 文化講演会の報告です。

 

2月17日・18日と第12回建築祭が松本市美術館で行われました。

今年のプログラムは、文化講演会の中山英之氏(建築家)「これまでつくってきたもの」講演会、会員作品展「建築家 宮本忠長展」、長野県学生卒業設計展・同コンクールでした。

 

中山先生は、伊東豊雄建築設計事務所時代に松本市民芸術館の現場を担当され、松本にも作品を残されていることは建築仲間でも有名な話です。

40代半ばと比較的近い年代で柔軟な思考の方だと認識していたので、講演会を聴くことを楽しみにしていました。

 

まず、伊東豊雄建築設計事務所に入所したエピソードもユニークで、卒業設計コンクールがキッカケでお誘い頂いたとのことでした。そう言った経験があって学生コンクールの審査員も数多くやられて、学生のプレゼンにも真剣に向きあわれているのだと思います。残念ながら今回の学生コンクールの講評は聞くことが出来ませんでしたが、学生さん達にとっても良い経験になったのだと思います。

印象に残っている言葉に「キセイガイネン」という言葉がありました。普段実務の中で、スケール感だったり、時間軸、距離感の「キセイガイネン」に縛られているのだと思い知らされました。

 

会員作品展は、宮本先生の膨大なスケッチ集が所狭しと並べられ、圧巻の一言でした。いつ描いていたのか記憶にないと所員の方が仰られていたそうですが、スケッチすることが普通に自然と行われていたのかと思います。

最近はデジカメやスマホなどで簡単に記録できますが、記憶することの大切さが薄れている気がしてなりません。

 

一年間、準備に関わられた皆様、本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 

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