日本建築家協会JIA長野県クラブ

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

夢は隕石ハンター

「夢は隕石ハンター」(2007.03.15) 加賀 修(日建エンジニアリング)

 

仕事柄、岩石や鉱物には興味があり、標本等は揃っているのですが、小学校の頃からの宇宙への夢は捨て難く、年令を重ねるうちに最近は隕石に興味が移ってきました。

 

かつて、中学・高校の頃は天文班に属し、月や惑星の観察や流星の観測などに熱中していました。ある夜半、6・7人で空地に放射状に寝転び、流星の流れた方向・時間(何秒間だとか)等を観測していたところ、警察官が2人でやってきて「君たち、何やってるの!?」と職務質問をされた事もありました。怪しげな集団に見えたのでしょう・・・

 

又、ある時は理科室で昨夜から屋根の上に置いておいたガラス板を顕微鏡で覗いていたら、友人がやってきて「何を見てるんだ?」と聞くので、「宇宙塵!」と答えると、その友人が怪訝そうな顔をして「宇宙人?」「そう、宇宙塵。」と答え大騒ぎになった事もあります。実は、ガラス板にワセリンを塗って屋根の上などに置いておくと、’宇宙塵'(コスミックダスト)がくっついて観察できる事があるのです。

 

宇宙塵は、顕微鏡で見ると真っ黒で真丸いものなのです。(注:顕微鏡の中で宇宙人がピース?をしているわけではありません・・・苦笑) 現在では採取方法も進歩して探査機を飛ばしたり、ンデを上げたりとより高度になり、専門的な研究が進んでいるようです。

 

ご存知の通り、この流星や宇宙塵などは宇宙からの飛来物で、ほとんどが大気圏で燃焼してその光りが流星として見られますが、中には大きな物が火球となって落下する物もあります。これが、”隕石(鉄)”です。宇宙からの訪問者と云われるこれら隕石にも色々な種類があります。太陽系ができた頃の46億年前の物質をそのまま集めたものや、最近では月や火星起源の隕石も発見されています。

 

思いをめぐらすと、実際にこの手で探してみたいと云う欲望にかられ、隕石ハンターになるための資料を集め調べてみると、これがまぁ大変で・・まず、資金力・体力・気力・忍耐力が絶対条件!! 私に欠けているものばかりで・・隕石ハンターは夢のまた夢・・・

 

こうなりゃあ、昔に戻って宇宙塵の観察で我慢するしかないようです。・・・もしかして、顕微鏡の中でピースしている宇宙塵(人?)が見れるかも・・・

 

 

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