JIA長野県クラブ「代表日誌」2022年4月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2022年4月

JIA長野県クラブ 新井 優 代表より「代表日誌」が届きました。(2022年4月26日)

 

前回、最後の代表日誌としてアップしましたが、今回は最後の最後として代表日誌を会員の皆様に感謝の意味を込めて、また代表としての気付きや学んだ事や反省点も本音で書きます。

 

さて、4月22日に長野市 ホテル犀北館にて開催した「JIA長野県クラブ 2022年度通常総会」では 大変お世話になりました。

五十名近い会員のご参加を頂き、スムーズで緊張感ある総会になったと思います。ありがとうございました。特にJIA憲章を参加者全員で唱和できた事は、ベタではありましたが良かったと思います。

 

 

また、多くの新会員入会の報告も、本来なら次年度の皆さんのお手柄だった成果を自分の任期中に発表させて頂きました。ありがとうございました。

実は、当日の午前中には全体を通してのリハーサルを行い、自分が一番分かっていない事が判明して、急遽レジュメ全体に目を通すことが出来て事なきを得ました。

 

 

総会前の会員集会では、川上相談役のまちづくり講義を頂いた後、昨今の世情の中で建築家が置かれている現状について、様々な視点での思いを本音で語り合えたと思います。時間的制約で発言の機会がなかった方も多かったと思いますが、次年度も『本音で語る会』は続けていただけると思います。このような本音の交流が二年間出来なかった事がコロナ禍での一番の反省点です。

 

 

 

私の任期はコロナ禍真っ只中の二年間でした。いくつかの行事は中止または内容変更となりましたが、JIA長野県クラブを熱く繋げていく事は出来たと思います。

 

代表を受け継いだ2021年度幕開けより個人的に様々な情報を探っていくと、新型コロナウイルス蔓延は避けられそうもないことがわかり、急遽Web会議方式の導入を進めました。また、長野県は広く全県から一箇所に集まる活動方式も負担の軽減やスリム化を図る必要があると常々思っていましたので、その点でもWeb会議は相性が良いと判断しました。私自身も毎回、飯田⇔松本往復一万円コースを重ねてきた身としては、一石二鳥だったことは正直に告白します。

 

交流という意味でWeb会議は物足りないとのご意見も多々頂いてきましたが、『会の運営に関わる会議はWeb、活動はリアル』を基本に、『共に(友に)学ぶ』をスローガンとして自分の意思は強く持って進めてきました。

 

JIA長野県クラブの行事はすべて会員による手作り事業で、委員会単位が活動エンジンになって進んでいきます。その活動を元気良くしていくのも代表の役目が大きく、代表は常にエンジンを吹かしている必要があります。(水平飛行でも吹かさないと落ちてしまう)

このように安定の位置に安住できないJIA長野県クラブ代表職は、陸上で言えば短距離走でもあり、仕事と家庭の両立は自分自身では二年間が精一杯でもありました。

 

それでも精一杯の二年間を全う出来たのは、

・執行部を初め、各委員長・委員会構成も含めて良いチームが組めたこと。

・丁寧な事前の打ち合わせがリアルタイムでWeb会議が出来たこと。

・事前事前の意思決定を多くの方と共有できたこと。

・手作り事業としての長野県クラブの活動の企画立案を多くの方で進めることが出来たこと。

・執行部の皆さんや、事務局佐藤さんの適確なアドバイスをいただけたこと。

ほか、様々な要因があったと思います。

 

JIA長野県クラブは代表の意思が強く会の意向を方向づけしてしまうことを、代表になって初めて感じました。代表が意思決定すれば決まり事は早いのですが、それでは会員は『やらされてる感』が強くなってしまいます。

いつもは個人事業主としてそのような毎日を送っている建築家は、ややもするとそのままのスタイルをクラブ活動に持ち込む危険性を自分自身も感じました。

 

忙しい仕事の合間に行うJIA活動は、立場によっては仕事をほっておいてもJIA活動優先の場合も多々あるかと思います。そのときに、『やらされてる感』があった場合は誰でも負担に感じると思います。活動の負担を感じていても、自分も意思決定の一人として意思決定の過程に参加していれば前向きになれます。

また、それが参加意識から自発的にJIA長野県クラブの運営に関わっていくメンバーとなって行くコツとも感じました。自分自身も途中でその事に気付き、丁寧な運営に努めてきました。

 

事務局佐藤さんには、二年間助けていただきました。

特に、代表 ⇔ 副代表 ⇔ 各委員会 と、企画と意思決定のシステムを組みましたが、新井本人がそれを飛び越えることがあり、そのたびに注意を頂き、会員が気まずい思いを抱く方がないようにアドバイス頂きました。ありがとうございました。

 

 

会員集会、総会まで、最後まで気を抜かずに林新体制に最高の状態でバトンタッチをする目的は最低限達成できたと思います。それもこれも、皆様のおかげです。重ねて御礼申し上げます。

 

週が変わり 総会も遠い昔のように感じられ、いきなり仕事のスケジューリングに四苦八苦していますが、私自身は気軽になったと共に、一抹の寂しさも感じています。総会でも申しましたが、これからは林新体制を縁の下の力持ちとして支えていくことが今までの恩返しになると思います。

 

JIA長野県クラブは、建築家憲章のもとに集う信州の建築家が、交流を通してお互いに学び合い、より良い建築づくりへの力と意思を育て合い、建築を通して社会に貢献していくことを目的として代々バトンタッチして来ました。

最近ではコロナも日常化しており、気を付けながらのリアル活動も支障が少なくなってきています。2022年度の益々のJIA長野県クラブの躍進に期待しています。

 

まだまだ、心配事は尽きませんが、私達の年代はそれぞれ若いと思っていても実は結構なお年頃になってきてしまいました。毎年の人間ドックや、ちょっとでも気になる体調の変化は体のシグナルと思って、大げさに捉えて地域の総合病院でこまめな診察を受けて行くことを大事にしましょうね。

 

二年間ありがとうございました。

これからも宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

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