JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年11月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年11月

JIA長野県クラブ 荒井代表より「代表日誌」11月が届きました。(2019年11月30日)

 

11月5日

『島田市おび通り視察』

地元松本のまちづくりの縁で、20年近く付き合いの有る大名町町会の方たちと、静岡県島田市おび通りの視察に行ってきました。「大名町通りの整備の進め方」を考えるための先進地視察です。JIAという名前が出ているわけでは在りませんが、事有るごとに地元のまちづくりに顔を出すことは、大変重要だと考えています。行政も一緒に視察に出かけますので、顔を覚えてもらうとても良い機会となっています。

 

 

おび通りは、歩行者専用道路と都市公園の両方の指定を受けた珍しい道路です。豊富な湧き水を使っているとは言うものの、これはでは松本の側溝と変わりないよな。と言うのがわれわれの感想でした。大名町通りは車も通りますのでこのまま参考にすることは出来ませんが、道路面の仕上げなど参考になる事は多かったです。

 

 

島田市といえば大井川に掛かる歩行者専用の木製の橋、時代劇でよく見かける蓬莱橋が有名です。長さは897mギネスに登録されています。

 

11月6日

■15:00~『JIA災害対策WG委員会』

台風19号の水害に遭った建物の復旧に向けた対処法として、既に活動を始めている山口前代表を招いて資料を基に住宅相談の指導法についてレクチャーしていただきました。

 

 

今後は「長野県建築相談連絡会」が窓口となり活動していくこととなり、後日連絡会主催の勉強会を開催するのが望ましいとの考えでまとまりました。

連絡網に関しても意見交換が行われ、幹部間の連絡の取り方、会員全体の連絡の取り方など問題点が多数あげられました。電話連絡を基本としながら、インターネト回線を利用した「+メッセージ」などの利用が考えられ、継続審議の必要があります。

 

■17:30~『選定議員会議』

初めての会議です。現代表としての考えを発表させていただきました。副代表も自身の考えを話した後、正副代表は退席して選定議員のみの会議が進められました。

 

11月8日

『長野県建築相談連絡会構成団体会議』

長野県建築相談連絡会の構成団体が集まり初の会合が開かれました。JIA長野県クラブからは丸山災害WG委員長と私が出席しました。顔合わせと現状の問題点を話し合うに留まりましたが、後日研修会を開催することが決定しました。

 

11月20日

■14:00~『選定議員会議』

次期JIA長野県クラブ代表が、新井建築工房+設計同人NEXTの新井優氏に決定しました。

実力と統率力の両方を兼ね備えた素晴らしい人物が選ばれましたことを選議員の皆さまに感謝申し上げます。

 

■15:00~『仕事を語る会』

交流委員会恒例の仕事を語る会。今回はいつもと若干内容を変えて片倉副代表発案の建築家の仕事の仕方を考える会となりました。建築家憲章に則りきちんとした仕事をしているのかもう一度考えてみよう、と言うのが片倉さんの趣旨であったと思われますが、時間も無く私に関しては理解度が不足しており、後一歩盛り上がりきれなかった感はありますが、貴重な時間を共有できたと思います。いつも倫理観を持ってクライアントのために仕事をしていきたいものです。

 

 

■17:30~『第3回幹事会』

2019年最後の幹事会が開催されました。

議題は・JIA建築家大会の報告・長野県建築相談連絡会加盟について・冬のセミナーについて・建築祭について・来年度の予算と事業計画について・選定議員会からの報告でした。

すべて承認されました。

 

11月22日

『関東甲信越支部地域サミット』

今回もいくつかの班に分かれて話し合いが行われました。

いつもと内容はほとんど代わりが無く、東京地域会の活動と支部委員会活動の重複部分をどのように扱うのか、という問題が重点的に話し合われました。

 

また来年度から地域会に配分される地域活動運営費が、一律15%削減されることが正式に報告されました。長野県クラブには今年度761000円だった運営費が647000円に減額されます。

長野県クラブでは活動に影響を与えない範囲で経費削減に努めてきましたので、次期の運営費削減の影響はほとんどありませんが、会員増強は今後必須の課題となりそうです。

 

11月26日

『台風19号災害の被災者に対する建築・住宅相談員研修会』

支援活動に参加登録をしている関係者に対して、令和元年台風19号被災者支援建築・住宅相談実施要領の勉強会が開催されました。

この研修会に参加できなかった人も今後の活動が出来ることが明らかになりましたので、今後要請があった場合、長野県クラブ会員は積極的に参加して下さい。また実施要領は建築相談連絡会専用サイトにアップされますので、どなたでもダウンロードできます。

 

コーヒーブレイク15

『炎のコバケン』

前回コーヒーの木の話をしてコーヒーブレイクを終わりにしようと考えていましたが、やめるのは惜しいと言ってくださる人がいましたので続けることにします。

 

そもそも小澤征爾を追いかけるようになったのは、メリハリの利いた粘着質であくの強い演奏が好きだったからです。ところが巨匠と言われるようになってからは、音楽を深く掘り下げ楽譜通りに丁寧な演奏をするように変わってきました。勿論ここぞという所は思い切りオケを鳴らして感情の高ぶりを表現してくれますからファンを辞められないのですが(笑)

しかしその振幅の幅は明らかに少なめになっており、どちらかというと最近の楽しみはオーケストラの演奏の質の高さに浸るということが増えました。小澤征爾の指揮だとオケの集中力が猛烈に高くなり素晴らしい演奏をしてくれます。残念ながらここ数年は病気のため大曲の演奏を聴くことができなくなりましたので、楽しみが減ってしまいました。

 

小澤さんの同年代で気を吐いているのが、炎のコバケンこと小林研一郎です。

何十年もクラシックを聴いていると、曲ごとに標準的な演奏というのが自分の中に出来上がってきます。ここはコブシを回すとか、ここはぐーっと引き延ばすなどと妄想が広がっていきます。生演奏を聴くときには、その標準的な演奏との違いやアクセントのつけ方の一致などを楽しむようになってしまいます。こんなクセのある僕の妄想をはるかに上回る演奏を披露してくれるのが小林研一郎です。楽譜を無視して、いやいやそうではなく極端な解釈をして超メリハリの利いた演奏をしてくれます。あの年だからこそあんなでたらめな指揮でもオケが付いてきてくれるのでしょうね、というより一緒に楽しんでいます。たぶん大嫌いという人もいることとは思いますが、僕にとって一番楽しい演奏会なのです。

年末はコバケンの独壇場です。ほぼ一日おきにベートーヴェンの第9の演奏会がどこかで開かれています。年末に生の第9を聴いてみたいとお考えの方は、だまされたと思ってコバケンを聴いてください。大感動間違いなしです。

 

 

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