『信州の建築家とつくる家 vol.16』発刊しました
2021年03月31日
信州の建築家とつくる家
-第16集 発刊に寄せて- (2021年3月31日)
1999年にJIA長野県クラブ出版事業として「第1集」を発刊し、以来信州にも建築家と協働したした家づくりの選択肢があることを社会に訴えてきました。
阪神・淡路大震災後の耐震設計の強化、東日本大震災後の断熱気密等の熱性能強化、2050年ゼロ・カーボンへの決意など、その時々の大きなできごとが家づくりの基本要件に重層的に刷り込まれて来ましたが、今回の新型コロナウィルスの流行は、家づくりにどのような影響を与えるのでしょうか。
コロナ禍のさなか、出版を控えようという声もありましたが、今回掲載された建て主からは「ステイホームを要請されたが、できればずっと家に居たい」「住環境のよさに救われた」などの声をいただき、出版への背中を押してくれました。
実際の設計業務では、断熱性能、耐震性能等の定量的な内容が大きなファクターを占めますが、実は、美しさ、気持ちよさ、居心地の良さ等の定性的な提案力が良い家づくりには必要で、建築家が最も心血を注いでいます。
私たちはこの家づくりの魅力を伝えようと本年も「第16集」を発刊します。
収束が見えないコロナ禍の中で、家族の団欒や住まい方、庭を含めた生活の楽しみ方、仕事の仕方、それを実現できる住まいのあり方の価値観が大きく変わりました。また、移住はもちろん、2地域居住やリモートワークも現実的な選択肢になってきました。
第16集のテーマは「家づくり再考」。さまざまな社会情勢を背負いながら、建て主との協働で、それぞれの想いを限られた予算内で実現し、豊かにライフスタイルを築いている事例が詰まっています。読者のみなさまには、それぞれの家で実際にStay Homeした気分で深読みしていただければ幸いです。
公益社団夫人日本建築家協会
(2020年度) JIA長野県クラブ 代表 新井 優
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