JIA長野県クラブ「代表日誌」 2016年8月
2016年08月31日
JIA長野県クラブ 山口代表より「代表日誌」2016年8月 が届きました。(2016年8月31日)
8月 2日
災害対策委員会+住宅部会合同WG(第7回):セミナー直前の最後のWG。各パネラーの講演内容・進行・広報・まとめ方等の最終確認。熊本地震関連の支援活動報告。嘉島町の活動は非住家の調査が現在進行中、また現在検討中の御船町の依頼内容の報告。
8月 5日
支部災害対策委員会の中山委員長のお誘いで、千代田地域会の軽井沢例会の懇親会に参加する。文京地域会代表の野生司さんご夫妻も合流する。東京から軽井沢に移住し設計活動をされている遠野未来さんを紹介される。片倉さんとも知り合いということで、長野県クラブ入会の勧誘をする。
8月 6日
準寒冷地温熱教室第3回「躯体性能をデザインする」第2回-気密・防露が行われる。断熱と気密の意味、漏気量の算定・気密測定と通気層の目的について。結露のメカニズムと4種類の結露の防ぎ方について。実例を元に危険度判定の簡易計算・定常計算・非定常計算による防露計算を行う。前2回の宿題を2日前に提出したばかりで、かなりきつくなってきた。次回までに今までの復習をしっかりやっておかないとついて行けなくなる可能性あり。
8月 8日
「J5長野」の協定締結。その後、県庁で記者会見を行う。J5とは日本建築家協会(JIA)、建築士会(JABA)、建築構造技術者協会(JSCA)、建設設備技術者協会(JAMBEE)、建築積算協会(BSIJ)の5団体の略称。それぞれが運営する資格を認証し相互理解を深めるとともに社会での活用を推進するために事業を行っていく目的で協定を締結した。具体的にはシンポジウム等の開催、社会貢献活動、行政への要請活動などを計画しています。登録建築家を社会に認知していただく新たな活動と捉えている。
8月10日
年に1回開催されている「長野県住まいづくり推進協議会」に出席する。国の住宅施策の動向、県産材利用促進の取組、県の省エネルギー化の取組について説明があり意見が交わされた。その後、西澤副代表と県の建築住宅課公営住宅室を訪問し、県営住宅リノベーションモデルプラン募集について意見交換をする。会員への報告は西澤副代表にお願いしたが、県の基本的な目的は今回に限り試験的に生活者の感覚を県住に取り入れてみたいということらしい。応募書類にA2判の図面を求めるなど疑問も残るが、オリンピックのエンブレムなどに見られる、今時の世間の風潮の現れと言えるのかもしれない。それはプロフェッショナルに対する権威の失墜ということだろう。そのことを批判するのは 容易いが、我々にも反省が必要だと感じている。
つまり建築家は信用されているのか?ということだ。同時に今回の成り行きには注視していくべきであり、JIAの考えは社会に対し常に表明していくべきであるということは当然である。
8月23日
今日は本部の災害関連で2本のWEB会議。はじめは熊本地震の災害対策本部会議。九州支部担当者より嘉島町の状況と新たに要請に来ている御船町、大津町への対応について。行政で行った調査の3次調査と新たな2次調査の依頼。基本的には受ける方向で、全ての調査を9月中には終了したいとのこと。また文化財ドクターとして熊本市で行った調査と復興関連で、熊本地域会が取り組んでいる復興住宅と「みんなの家」の報告。その後第10回災害対策会議が行われる。対策本部の後だったので主に意見交換を行う。私から以下の3つの提案をした。
まず、文化財ドクターとヘリテージマネージャーの相互認証の提案。45人対3000人という状況で、ドクターを増やすと言っても限度があると思う。
当会でもヘリマネは7〜8人はいらっしゃるのではないか。次に、今回のような大規模災害時の2次調査の、簡易的な基準を設けるべきではないかということと、液状化の評価基準に不同沈下を追加すべきではないかという提案。
8月24日
新井委員長から出されていた12月の冬のセミナー建築視察計画を持って旅行会社の担当者と打合せを行う。多くの候補をピックアップした上で検討し、ここまで纏めていただいたことに感謝したい。この計画をベースに時間配分と金額を出してもらい29日の会議で検討することになった。
8月29日
今日は松本で3つの委員会が開かれた。事業検討WG:温熱教室の収支予測と12月の冬のセミナーの内容の検討を行う。12月17~18日に行われる冬のセミナーは、一昨年の石川県に続いて当会としては2回目の 県外視察研修となる。温熱セミナーのご縁で、森林文化アカデミーを中心とした岐阜県の建築を2日間巡る。新井委員長により選び抜かれた建築群を、旅行会社の方にもご出席いただき、順路や時間配分を検討した。
まちづくり委員会:議題は7月に行われた夏のセミナーの大町のまちあるきの報告・反省と冬のセミナー、地域材利用促進活動の取組と今後の予定について。7月28日の県産材利用促進木造セミナーで講師を務めた清水委員長の報告と、林務部から依頼されている「ZEH事例集」への会員の協力要請について話し合われた。フィールドワークは年度内に1回は行う予定。
広報委員会:今年度の出版案内と募集開始前の打合せ。出版会社の飯田さんにもWEB参加いただいた。会員への説明文と、飯田さんからいただいた趣意書、掲載依頼状、作品シ—トとスケジュールの 最後の検討を行う。またリニューアルして1ヶ月が経過したHPの利用状況と、建築家通信との役割分担について、ブログに掲載する会員の活動報告のあり方について、反省と対応策について意見交換する。
ご覧のように大変お忙しい中、ホームページを応援して「たまになら何か書こうか」と言って下さいました。山口代表 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!(事務局より)