『信州の建築家とつくる家 vol.17』発刊しました

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

『信州の建築家とつくる家 vol.17』発刊しました

信州の建築家とつくる家

-第17集 発刊に寄せてー(2022年3月25日)

 

二年間続いたコロナ禍を経験した私たちの生活は、家づくりにどのような影響を与えてきたのでしょうか。

外出を控えてきた中で、家族と共に家に居る時間が長くなり、快適性や居心地の良さを求める要求は益々高まっていると思います。

今こそ、建築家の提案力が求められていると自覚しています。

 

一方で、ウッドショックを契機として、資材や手間の高騰による建築コストUPが直撃しています。加えて地球環境問題に対する社会的要求は高まり、家づくりにおいてもカーボンニュートラルを目指す断熱・気密・再生可能エネルギー使用等の性能追求も大きなファクターを占めてきました。

 

しかし、それだけでは良い家は出来ません。家族を包み込む愛情と、豊かな空間の提案、使いやすいプランと居心地の良いインテリアの構成。ひとりひとりの建築家が生み出す家づくりの個性にぜひ注目して、この第17集をご覧下さい。

 

さて、私たちが住む信州はとても広い県であり、寒冷地から温暖地までの日本海気候から太平洋気候の幅広い環境です。また、様々な条件の敷地、豊かな眺望、伝統や文化に裏付けされたコミュニティなどが豊富です。その場所に住むためにはその場所の個性を読み取り、最適な解を粘り強く追求する姿勢が建築家に求められます。

 

第17集のテーマは『敷地を読み解く』です。大きく三つのテーマ『街なか・傾斜地・田園,里山』を設定し、建築家が家族や敷地条件にどのように取り組み、住まいを提案しているのかを明らかにしました。

 

豊かな環境の信州に住まう意味は、その環境を享受しないと分かりません。この本を是非手に取り、家づくりのヒントを一つでも見つけて頂ければ私たちが出版を続ける意味も再確認できると思っています。

 

公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会

JIA長野県クラブ 代表 新井 優

 

 

 

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