冬のセミナー:別所温泉まち歩きに参加して

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

冬のセミナー:別所温泉まち歩きに参加して

JIA長野県クラブ 正会員建築家 下﨑明久さんより冬のセミナー 第1部 まちなみウォッチングの報告です。(2024.12.6)

 

今年の冬のセミナー・第1部として「別所温泉まち歩き」が12/6(金)に行われました。
参加者:正会員16名、協力会員6名、一般1名、事務局1名の合計24名。

 

別所温泉ボランティアガイド(大口さん、西澤さん)の案内で、旧あいそめの湯駐車場を出発し、常楽寺→安楽寺→倉澤家蚕室→北向観音を巡りました。
今回は別所温泉で代表的な古刹群と、近代の蚕種製造施設を見学するという趣旨でのまち歩きとなりました。

(常楽寺)

そのなかで鎌倉期に建造された安楽寺・八角三重塔(国宝)は、私個人としてはこれまでに何度も訪れた建築ですが、わが国唯一の八角三重塔は相変わらず美しい佇まいを見せていました。ガイドさんの説明で、個人的にはこれまで知らなかった新たな発見(使用木材の年代調査により建設年代は1290年代であること等)もあり勉強になりました。

(安楽寺)

倉澤家蚕室では上越教育大学の下里先生に案内・説明をしていただきました。
大正期に建築された木造3階建ての蚕種製造のための建物で、蚕種を育てるため炉からの温風が建物内を循環させるオンドルのような仕組みや、地下には風穴のような石積みの部屋があったりと、数年前に上田市上塩尻で見学した蚕種製造の建物群ともリンクして興味深い建築物でした。

 

(倉澤家蚕室)

寒い日となりましたが、貴重な施設の見学も出来、充実した半日を過ごさせていただきました。

(北向観音で集合写真)

 

 

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