ふたつの長い名前の委員会
2014年03月26日
「ふたつの長い名前の委員会」(2014.03.26) 菊池弘之(菊池ひろ建築設計室)
全国学生卒業設計コンクールの委員を4年間仰せつかり2年前から、北関東甲信越学生課題設計コンクールと双方とも委員会の名称が長く・・・幹事会の報告も終盤にまとめて報告するので、あまり理解されていない。
全国卒コン(略します)は、文字通り北海道から沖縄の各地区の、卒コンの優秀賞が集まる全国大会で、東京で毎年6月下旬に開催されています。
全国で金賞を受賞した学生も様々で、公開審査の、翌日は展示日ですが、その当日の朝、開館と同時にきて、一人だけ展示のパネルを撤収してしまう。模型については『もうこの会場に来ないし、必要ないので捨ててくれ』(女子大生)と実行委員に話したそうです。私は偶々、その場に居合わせなかったのですが、後から他の委員の方に教えて頂きました。折角、金賞を受賞した模型をすぐ捨ててしまう、余りの合理主義にも唖然とするが、自分で片付けもせず、実行委員に捨てさせようとする無神経さ・・実行委員、皆さん呆れて・・・別の年の2年前では、コンクリートで模型を作った作品が金賞でしたが、展示日の夕方に後輩を一人連れてきて、男2人で、床のタイルカーペットに落ちたコンクリートの破片を、ガムテープで床にへばり付くように、15分程清掃している姿を見て、いい子だなー、こういった子が金賞でよかったなーって、眺めていました。
もう一つの北関東甲信越学生課題設計コンクールは今年3月に8回目が開催されています。
第1回から6回まで、JIA群馬クラブの方々が率先して開催・運営して頂いていたので、2年前に委員会に入るまで、その存在すら知りませんでした。(群馬の皆さんすみません。)
北関東は群馬・栃木・茨城の3県と甲信越の計6県で課題は住宅です。高校の部と専門学校・大学の部と2部門です。(専門学校と大学が同じ土俵です)やはり、6県となると広範囲で、各学校・先生の特徴が出てきます。実務をされている建築士の指導の元、実際に施工される作品から・施工性・コストなどは無視され、自分が発想した型に突き進む作品まで、住宅と言っても幅が広く今年は、高校の部で7校14作品 専門学校・大学の部で13校22作品、長野からは信州大学より2作品出展して頂き、岩間夏希さんの『縁側がつくる輪と和が』銅賞を受賞しました。おめでとうございます。
3月のコンクールに向けて前年の9月より毎月WEB会議は行われますが、各地域の実行委員の方々と群馬クラブか助言・相談役的な立場で神澤さんと石川さんのお二人が出席して頂いております。会場は前橋工科大学のご厚意から無償で使わせて頂いております。会場が群馬なので、群馬県実行委員の伊藤さんには、議事録・ポスター・作品の受付・作品データなど、多くの作業を負担して下さっている。
工科大の2年生3年生に『えん』という活動サークルがあり、卒業設計の先輩の模型製作手伝いから、コンクールの様々な雑務を手伝ってくれます。昨年からWEB会議にも参加依頼して小松温君が毎回出てくれました。コンクール前日は講演会があり、その後、懇親会がありますが、終始和やかな雰囲気で・・・その延長で、翌日のコンクールでも和やかなコンクールとなり、講演会講師・審査員長の泉幸甫さんに、『この様な、和やかな雰囲気でのコンクールは珍しい、審査員の方々のバランスが良いのではないでしょうか。』と最後の閉会での挨拶を頂いた。
群馬クラブの方々と実行委員の皆さんは、何時もニコニコされている方々ばかりでその実、コンクールの、様々なアクシデントに助言・フォローを、すっとなされ、本当に助けられました。ありがとうございます。保存問題大会も出席を募って来ていただけるそうです。来年、講演会・懇親会のアナウンスします、群馬に行きましょう。