セザンヌ

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

セザンヌ

「セザンヌ」(2007.02.15) 中澤栄二(エービーシー一級建築士事務所)

 

先日友人からカムイ伝を書いた白土三平が上田に疎開していたと聞いた、ビックコミックの特別企画「カムイ伝の原風景をいく(長野編)」で毛利勘八が取材し書いたものであった。

 

白土三平(岡本登)少年が疎開していた先は上田電鉄別所線(丸窓電車が特徴で利用客減少のため廃線の話もあるが、市民と行政が残そうと頑張っている)の終点別所温泉駅一つ前のCMに良く出る八木沢駅近くで、最近の航空写真が載っていた、文ではこの家と書いてあり、私の実家の2軒隣の茅葺の家であった。

 

しかしA型の几帳面な私はちょっとちょっとおかしいなと内田康夫の浅見君のように探偵になり、白土三平と同じ年73~4才の実家近所に住むおじいさんを尋ね聞いてみた。やはり違っていて、実家の隣にかつて養蚕小屋がありそこであった。

 

話がずれてしまったが、その取材をし、文を書いた毛利氏が現地で「山がセザンヌのようですね」と白土三平に携帯で電話したとあり、私は毎日がセザンヌに囲まれているのだと幸せいっぱいになった。そんな素晴らしい環境、景観のなかで育った私はもっともっと良い仕事をしても良いはずなのに?

 

 

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