震災のボランティア
2007年10月05日
「震災のボランティア」(2007.10.05) 吉川一久(諏訪n設計企画)
8月23日に続き9月8日もJIA長野県クラブの仲間3人と供に新潟県中越沖地震復興ボランティア活動に参加してきました。
前回同様仮設住宅への家財引っ越しや家の中の片付けの依頼があった建物にボランティアの人たちが入ることが可能かまた家財が持ち出せるかといった判断や住まい手の相談を受けることが活動内容です。危険度判定は基本的に外観目視で行われるので同じ赤紙でも内部の状況は入ってみないと解りません。何よりボランティアの安全確保が大切です。
社会福祉協議会の方に案内していただき柏崎の山間地から刈羽の先の海岸地帯までのエリアで活動しました。車で走ってみると大きな被害は筋状に伸び市街地では段丘の傾斜地,山間部では山裾に集中している様です。低地では液状化による道路や歩道のうねりが気になりました。
市街地では倒壊した建物を撤去したと思われる更地が増えてきましたが まだまだ手つかずの建物が多く屋根のブルーシートも多く見受けられました。大谷石の塀や自然石の空積みの土留めの崩壊も目につきます。建築屋さんの加工場も手つかずの建物が何軒か見受けられました自分の所は後回しで復興に努めてくれているのでしょうか。私たちが確認した建物は幸いボランティアの侵入が可能な建物でした。ベッドやタンスなどの搬出方法等説明すると安心してくれるのですがまだまだ笑顔はでません 建物の損害もさることながら精神的に立ち直るのには相当な時間がかかりそうです。
当日もボランティアセンターには十数名のボランティアの方がいらっしゃいました。若者が多く見受けられ長期の方も多い様です。有難くも頼もしく思えました。そんな人たちの活動と笑顔に被災地もずいぶん救われている様です。
原発の依存率の高い地域ですからそこで働いている人たちの今後も心配です。