「第16回長野県建築文化賞」受賞作品見学会を開催しました

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

「第16回長野県建築文化賞」受賞作品見学会を開催しました

JIA長野県クラブ 正会員建築家 林 隆さんより「第1回JIA長野建築賞2022」受賞作品見学会の報告です。

第16回長野県建築文化賞(長野県建築士会主催)の奨励賞受賞作品を、JIA長野県クラブの会員が見学をさせていただきました。(主催は表彰委員会)

■開催日:2023年9月1日
■作品名:大北医師会館(大町市)
■設計者:荒井洋さん(HAL設計室)

参加者は正会員10名、協力会2名、所員1名、事務局1名、計14名でした。

 

敷地に対する配置と平面の輪郭形状に大きな特徴がありました。
平面と立面の1本1本の線が水平垂直のラインだけでなく、斜めのラインが入っているのですが、それが効果的で非常にバランス良く整っています。

アプローチ方向からの建物の見え方、室内と北アスプスの山並みとの向き合い方、屋根勾配の向きと落雪場所など、総合的な視点から生まれた形態であることを荒井さんからご説明いただきました。実施設計図も拝見できてとても勉強になりました。

エントランスから2階会議室へとつながるメイン階段は、機能とデザインだけでなく北アルプスを一望できる心地よさ良さまでも備えています。夏も冬も美しいことでしょう。見上げる見下ろすという視点の移動に伴うデザイン性がここには凝縮されていて、ずっと長く居たくなるような気持ちになりました。全体構成からディティールに至るまで考え尽くされた濃密な建築でした。

建主と利用者は医師であることから、バリアフリーの視点からの工夫も満載で、ハード面だけでなく利用者の心理面への気配りまでも随所に見られました。

 当日は、医師会館事務局さんと設計の荒井洋さん(JIA長野県クラブ会員)には大変お世話になりましてありがとうございました。

 

 

 

 

 

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