第3回 『仕事を語る会』に参加して

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

第3回 『仕事を語る会』に参加して

JIA長野県クラブ 交流委員会による 第3回『仕事を語る会』正会員建築家22名が出席して開催しました。山口 満さんから報告です。(2019年11月20日)

 

第3回『仕事を語る会』が開催されました。テーマは、「建築家を取り巻く環境が変化する中、プロフェッション(職能)について皆で思うことを語り合いましょう!」というものでした。

 

片倉隆幸さんがコーディネーターをしてくださり、フリーディスカッションで思うことを語りあったのですが、議論の糸口として以下の4つの小テーマがあげられました。

◎どのように設計の仕事を受注されてますか?

◎実際にクライアントとどう出会ってますか?

◎設計料はどうしてますか?

◎今、建築家に求められていることは何ですか?

 

約2時間半ざっくばらんに参加者各々活発に意見を出し合い、ここで全てを報告することはできないくらい濃い内容のディスカッションとなりました。語られた内容のキーワード的なものを列挙すると.....

 

JIA倫理規程・設計料・告示・仕事の受注方法・無料で何案も提案させる仕組みはいかがなものか・お施主さんとのマッチングの仕組み・「建築家」と言う名称を使いたいのではないか・建築家を取り巻く枠組み・報酬は誰からいただくか・契約は誰と交わすか・設計の著作権・住宅の場合も公共建築の場合も枠組みにのっからざるをえないという昨今の状況・最近のコンペの問題点・プロジェクトマネージャーの役割を誰がするか・お施主さんのために最善を尽くす.....となります。

 

これでもまだまだ足りないくらい議論は多岐にわたりました。最後は「また折を見て、折に触れて話をしていきましょう。」ということでまとめとなりました。

 

最近話題のチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られないようなディスカッションができたと思います。とはいっても、最近は議論を重ねてある程度の結論を出したとしても「つまんねー奴だなぁ」といわれてしまうようなので、これからもこのようなディスカッションを続けていくことに意義があると思います。「ボーっと建築家してんじゃねーよ!」という語る会を企画していただいた片倉隆幸コーディネーターさんに感謝いたします。

 

☆コーディーネーターの片倉隆幸さんからもブログ用に記事をよせていただきました☆

プロフェッションの基は信仰である。何かを信じて皆が集まるそうした共通の理念が職能団体として大切だと思います。プロフェッションとは生き方であり、個人の問題として自分を律し活動を続けているのが多くの仲間の実情だと思いますが、自己による倫理と自負としてのノーブレス・オブリージュでは自ずと限界があります。

 

今日の仕事を語る会は設計の受注から始まり公共事業の発注等多岐にわたる皆さんの意見を御聞きして問題点の議論や今後の課題について話し合いました。

 

 

 

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