被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます
2011年04月15日
「被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます」(2011.04.15) 赤羽吉人
この度の長野県北部地震並びに東日本大震災により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興をお祈り申しあげます。
未曾有の被害を出現させた東日本大震災と、それに続いて起こった長野県北部地震から1ヵ月が経ちました。初期の大混乱も漸く落ち着きを見せ始めていたのに、ここ4、5日はマグニチュード7を超す大変強い余震が続いて起きており、予断を許さない状態に引き戻されてしまいました。
事故後1ヵ月経って最悪のレベル7に評価が引き上げられた福島原発の影響は留まるところを知らず拡散しているように見受けられます。汚染実態を正しく伝えてられてるという信頼感を取り戻すことが危急の策であるとの認識を強くしています。
栄村への被災地支援活動には会員の皆さんに積極的ご参加戴き、順調に進めておりますことをご報告できることは偏に皆さんのご協力のおかげです。
一方、東北・北関東への被災地支援活動は、あまりの規模の大きさに自治体職員の手が足りないことが起因して、罹災証明のための調査はもとより、津波に襲われた地区では、本来被災後3、4日以内に行わなければならないとされる応急危険度判定さえも殆ど手つかずの状態であることが判明しております。こちらの方は今後もかなりの長期間に亘って建築専門家の支援活動が必要になると予想されます。
JIAでは、3月12日に立ち上げた災害対策本部の下で被災地支援活動を開始しており、今後も地元のJIA会員や自治体からの要請に応じて支援活動に取り組んで参りますので、皆さんの更なるご協力をお願いいたします。
また、災害復興に向けた専門家としての提言を行うための取り組みも始まっており、今後皆さんからの提案やアイデアを募る場面が出てくると思いますので、その際には取り組みを宜しくお願い致します。
UIA東京大会についても、4月8、9日に緊急UIA/JOB調整会議が東京で開かれ、お祭り色を払拭すること、規模を縮小すること、テーマを災害復興に絞ること、等の条件を付加した上で「on track」であるとの基本姿勢が示されています。原発事故の今後によっては予断を許さない場面も想定されますが、ひとまずは開催に向けて準備を進めようという合意は形成されたと思います。引き続き大会へのご支援とご協力をお願い致します。
4月22日にJIA長野県クラブの通常総会と泉幸甫氏の講演会が開かれます。2011年度最初の事業ですので多くの会員の皆さんにご参集頂いて、非常事態ともいえるこの苦境を力を合わせて乗り切っていきたいと考えております。
今こそ専門家としての役割を見つめ直し実践することによって、社会からの付託に応えていかなければならないと強く強く思います。行動しましょう。