JIA長野県クラブ「代表日誌」2021年 7月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2021年 7月

JIA長野県クラブ 新井 優 代表より「代表日誌」が届きました。(2021年 7月12日)

 

2021年度がスタートしたと思ったらもう7月です。サボり気味の代表日誌ですが、年度が替わってからの代表の役目を記録しました。

 

・4/23 2021年度 通常総会、会員集会

残念ながらリアルは諦めて、書面表決に急遽変更しました。多くの会員の参加表明を頂きましたが申し分けございませんでした。リモートが続き会員同士の直接の交流が出来なくなっている事を心配しています。早く健全な世の中になることを期待した新年度出発でした。

 

・4/28  信州型健康ゼロエネ住宅専門家会議

阿部知事の2050年ゼロカーボンの表明をうけて、信州型ゼロカーボン住宅のあり方を検討する会議への県担当者との下打ち合わせ。今後継続して会議が開催される予定。

 

・5/11 JIAの日 拡大総務委員会。 続いて出版レビュー

本年度の役員構成の確認と、活動スケジュールを決めていくスタートライン。自由で実のある活動を組み立てていきたい。続いて『信州の建築家とつくる家』第16集のレビューと17集発刊に向けての意志を表明。本づくりは会員同士の交流を深めると共に、建築の本質を話し合う場になっている事を実感。

 

・5/18 JIA関東甲信越支部総会  WEB参加

 

・5/21 信州の地域材委員会主催の会員集会『ウッドショックを考える』我々の業務に直結した問題について情報交換。ウッドショックと共にあらゆる建材等の値上げが進んでおり、これからの家づくりが思いやられる。

 

・5/24 出版会議。編集者の飯田さんとの話し合い。

 

・5/26 災害対策委員会。設計を生業とする限り災害に向き合っていく意識を高めていきたい。代表として余り協力できてなくて、申し訳ございません。

 

・5/29 北関東学生課題設計コンクール2021に、審査員として参加。

長野県関係では 【大学の部】 ▽関東甲信越支部長賞=柳町一輝(信州大学) ▽群馬地域会賞=岡部志保(信州大学) 【工業高校の部】▽銅賞=久保田晴香(長野県OIDE長姫高校)

 

大学・専門学校の部の金賞は斎藤樹李さん(前橋工科大学工学部総合デザイン工学科)の「ひらくいえ」。斎藤さんの作品は、前橋市の住宅地で二人の絵本作家が暮らす家。角地を活かして住民の導線を建物の庇下に引き入れ、その動線沿いの硝子張りのギャラリーが地域に開放される。三角屋根のかわいらしい外観は壁がそのまま屋根となり、その小屋裏に生まれた2階のプライベートなアトリエは居心地の良さそうな印象が強く残った。今回の課題設計コンクールには、そのまま卒業設計レベルの大作や造形的な意欲作が揃ったレベルの高い応募作が揃ったが、金賞受賞作は作者のスケール感の良さと、建築として素直に抽象化されたプランや空間づくり・街に開く工夫が各審査員の高い評価を受けた。設計者として努力だけでは獲得できない感覚を持ち合わせた人だと感じ、将来を期待したい。

 

 

 

・5/31 広報委員会(拡大)(第1回) ・・・ 第17集の発刊について

・6/2 交流委員会 (第1回)  まちづくり委員会(第1回)

・6/7 出版会議 (第2回)  第17集テーマについて

・6/8 幹事会(第1回)

・6/22 事業委員会(第1回)

・6/24 本部総会(WEB開催となり、委任状とさせて頂きました)

・6/30 出版会議(第3回)

・7/6 出版参加者全体会議

 

本年度も『信州の建築家とつくる家』第17集の発刊が決定され、25名の参加意志表明を頂きました。有り難うございました。参加されない方の貴重な意見もお聞きし、より良い本になるように努力していきます。地域社会に建築家と協働した家づくりの選択肢があることを伝え続けていく必用性と、本づくりを通してJIA長野県クラブの会員同士の本音の交流が出来る事に大きな意味があると思っています。

 

(今後の予定)

・7/17  長野市台風19号被災者総合相談会に初めて参加します。何をして良いのか分からないですが、丸山さんに教えて頂きながら努めて参ります。

・7/28  午前 事業委員会(第2回)

・7/28  午後 長野県ゼロエネ住宅会議  

同日、信大第五課題講評会がダブりましたが、藤松副代表にお願いして私は県の会議に出席します。

・7/30  夏のセミナー 改築された長野県立美術館見学と戸隠まちあるき

本当に久しぶりのリアル開催の見学会。内容の濃い一日になりそうです。担当委員会の皆様、ご苦労様です。

・7/30  支部地域サミット(欠席+事前に地域会活動計画を送付予定) 今年も夏のセミナーと丸かぶりでしたが、地域会活動を優先します。

・8/12  なんと支部環境委員会の寺尾さんより要請され、「JIA2050カーボンニュートラル連続セミナー」のパネラーを引き受けてしまいました。(一人ではありませんが・・・)カーボンニュートラルの実現可能性は大都市では限界があり、地方こそ可能性が高いとの寺尾さんのお言葉を真に受けて引き受けた後にいつもの事で大後悔。こちらは研究者でも実践者でも無いので、田舎くさく長野の実情をお伝えできればと思います。まあ、支部の人々が言えない事を言って欲しい的な要請は薄々感じますが炎上しない様に気をつけます。

 

(その他)

・信州の木建築賞の審査員

今年も募集中です。本年は面白い作品が集まりそうで楽しみですが、JIAの皆さんの多くの参加を期待します。

 

・信州型健康ゼロエネ住宅(仮称)推進指針検討専門委員会

カーボンゼロへの手法が、とどめに太陽光パネル設置がどうも気持ちよくない。国産太陽光パネル生産は絶滅寸前でもあり、海外製のパネルに県民の税金からのインセンティブが流れていく事には納得がいかない。(土俵)としての一次エネルギー消費量計算式が地方向けでは無い事。そもそも(インフラ)としての電力を生み出すエネルギーが欧米と日本は違う(日本は火力発電主体)。力づくの太陽光パネルより前にやることが幾つもあること。それを施策として表現するときには、建築家として細かい気遣いはぶっ飛んでしまうこと。とかフラストレーションがたまります。

 

・令和3年度ゼロカーボンモデル交番・駐在所設計プロポーザル審査委員会委員

今年も幾つかの上記プロポーザルが県より出てきますが、是非多くの会員の参加をお願いします。プロポーザルの要項に意見を求められましたが、そろそろアイコンとしての信州のゼロカーボン交番のプロトタイプがあっても良いのではと進言。JIA会員の皆さんには是非そのような交番モデルを提案して欲しい。

 

さて、JIA長野県クラブの代表となると、JIAの用事の他に、上記の様々な役職や役割を頂きます。会の顔として頑張るためにはいくら仕事が忙しくても「出来ない」とは言えない。2020年度からJIAの会議についてはWeb主体となり、その分 体の移動は助かっていますが、一方、支部や他県のJIAの皆さんとの交流はほとんど出来ずに居て、反省材料です。

 

長野県クラブ代表としての二年目の任期が始まったばかりですが、本年度のリアル開催の是非は担当委員会(担当副代表)にお任せすると宣言しました。代表として私の判断はどうしても安全を最優先と考えてしまいますので活動が萎縮気味になります。但し、リアル開催としても責任は代表として私が負いますので、各委員会の皆さんはご安心下さいね。

また、本年は長野県クラブとしての「活動」は、月一回として計画していますが、内容を高めていき「共に学ぶ」ことで、交流もさらに深まる事を目標にして進めていきたいと思います。ご協力をよろしくお願いします。

 

 

 

Copyright©JIA長野県クラブ, All Rights Reserved.