JIA長野県クラブ「代表日誌」 2017年7月
2017年08月04日
JIA長野県クラブ 山口代表より「代表日誌」2017年7月が届きました。(2017年7月31日)
7月7日
アーキテクツ・ガーデン「委員会サミット」
今年度で最後になったアーキテクツ・ガーデン(AG)のメインテーマの1つである「委員会サミット」に災害対策委員会の活動発表者として参加した。制限時間は3分だったので簡単な紹介しかできなかったが、力量の問題かもしれない。去年の支部大会における発表もそうだったが、決められた時間の中で手際よくまとめる才能がないのか、努力をしないせいなのか、いずれにしても苦手である。
昨年度から支部常任幹事会では、委員会再編の議論をしていることはここでも何回か説明してきた。最大の理由は支出の削減だが、他にも19委員会がどんな活動をしているのか執行部も把握できないこと、そもそもそんなに必要なのか、4年前に本部から支部に移った(押しつけられた?)委員会が5つあること、委員の引き受け手がいなくて苦労していること、事務局の手間が膨大であることなど様々な理由がある。委員長会議も今まで2回開催されたようだが、ここで改めて各委員会の意義を表明して執行部の意向に対抗する狙いがあったように感じた。
JIAがどのような方向に向かおうとしているのか不明、委員会の数ではなく事業の取捨選択が必要、ミッションよりもパッションが重要など様々な意見が出された。私にも振られたが、災害対策は本部、支部、地域会の役割をはっきりさせることが重要で、それによって本部か支部かの方向も決まるだろう。熊本地震クラスになると支部委員会では対応できないので本部に戻す方向に否定はしないと申し上げた。地域会の立場では、現状ではこれ以上要請に対応できないし、率直に数が多すぎると感じると発言した。
いずれにしても、半年くらいかけて議論を深め年度内には結論をだしたいのだろうが、なくなったり吸収されるリストにあがっている委員会の抵抗は相当強そうだと感じた。
その後シンポジウムが行われたが、やるべきことが多々あり退席した。
7月8日
今日は丸々1日かかって建築家通信第114号の原稿を作成した。
“あらためてJIAという団体について、社会に対しての公益活動、また未来への展望などを、会員および会員以外の社会に向けてわかりやすくお願いします” という非常に難しい依頼で、全く手がつかず3週間放っておいたのだ。締切はとうに過ぎていたので仕方なく着手したが、悩んだ末JIAは今年設立30年を迎えたのでそのことを書くことにした。書いては直し、書いては直しの連続だったが、満足できる文章は無理と諦めて切りをつけてまとめてみた。非常に固い文章で、これでは誰も読まないだろうという内容だがお許しいただきたい。
7月9日
第1回(通算25回目)災害対策委員会の議事録を作成する。委員会から10日ほど経っていて忘れてしまったこともあった。年のせいで記憶力も落ちてきているので、こういうものはすぐ作成しないとダメと痛感した。
午後から野生司義光さんの追分の山荘のBBQに誘われて参加した。野生司さん・上浪前支部長両ご夫妻他の皆さんと楽しい時間を過ごさせていただいた。私は料理は家内に任せっきりで(要するに“ズク無し”ということ)何もできないが、野生司さんも上浪さんも手際よく作業をこなしていて反省しきりであった。やることがないので、4〜5年前敷地に顔を出していた“松露”を捜したが見つからず、どうも絶えてしまったようだ。奥さんにお聞きすると庭の手入れを時々業者にお願いしているとのことで、菌床を壊してしまったかもしれない。貴重なものだけに残念な話だった。
上浪さんも還暦だそうで、皆で持病の自慢較べのような話で盛り上がった。上浪さんの還暦のお祝いの席で赤いチャンチャンコと帽子をかぶって悦に入っている写真があり皆で大笑いした。
パーティはまだまだ続いていたが、夕方から区の役員会があったので先に退席させていただいた。
7月11日
第2回JIA災害対策会議
9月の徳島大会のセミナーの内容を中心に会義が行われた。東日本大震災、熊本地震、和歌山地域会の“逃げ地図”、高知地域会、徳島地域会それぞれの現状報告を行う。これを1時間30分行い、1時間後の大会シンポジウム1「防災」〜平常時と災害時のはざま〜に繋げたい意向だ。シンポは“フェイズフリー”(平時、非常時の状態—フェイズに関わらず、適切な生活の質を確保しようとする概念)をキーワードに災害を考えようという内容である。
また本部の4つの会議の合同企画シンポはストック活用がテーマで、災害対策からは福島の芳賀沼さんが東日本大震災時の事例を紹介する。
この後全国地域会長会議があり、初日の28日(木)は忙しい1日になりそうである。
7月14日
第1回地域サミット
以前にも説明しているはずだが、支部役員会は議題の承認が必要で通常総会と並んで重要な議決機関である。今年度から当会では西澤副代表が支部役員である。一方 地域サミットは、23地域会の代表が集まって様々な問題の意見交換をする場となっている。
執行部が選んだ事項を説明し意見交換するスタイルで、3時間と長丁場だが今日の大半は組織再編と財政の問題に費やされた。私は5月まで常任幹事だったのでほぼ把握しているが、資料と簡単な説明だけではなかなか理解できないかもしれない。委員会再編と東京都の地域会の問題は一部に反発もあり時間をかけて方向を探ることになりそうだ。地域会代表の皆さんも都に対応する顔がないことは自覚しているようだが、執行部が考えている方向に同意するかは未知数だと思われる。
財政に関しては、2016年度の決算を踏まえて総務委員会が今年度の収支予測を行い、推定値で220万円強の赤字であることが説明された。支部長が掲げる2018年度の黒字化にはまだ改善が必要だろう。また毎年会員が5%減少している事態は深刻であり、これが続くと選挙の1票の格差の問題同様2〜3年毎に対策を迫られることになるのでどこかで会費値上げの議論も始まるかもしれない。若い人にいかにJIAの魅力をアピールできるか、つまり入会してもらえるかが鍵を握っていることは確かだが、言うは易し行うは難しである。
会費以外の収益をいかに増やすかも当面の重要な課題だと思う。JIA長野県クラブも同様の問題を抱えているが、今日話に出てきたのは協賛金と協力会員の増強についてだった。当会は協力会員の皆さんへの協賛金の要請は基本的に行わない方針である。協力会員が多いということで意見を求められたが、それぞれ違う事情を抱えているはずなので我々の事例が標準解にはならないように思う。ことあるごとに収益事業のことを言っているので聞き飽きたと言われるかもしれないが、当会の場合協賛金も協力会員の増強もこれ以上は難しい状況なので、当面収益を得られる事業を模索するしかないように思います。
全国学生卒業設計コンクールのことも意見交換された。概ね実行委員会に同情的でまずは本部の事業として財政の支援をうけるべきだという意見が多かった。ただし、実行委員会は弱者で本部は悪者という捉え方をされた人もいたようだが、経緯を踏まえるとそのような単純な構図ではないという説明がやんわりとされた。
今年度の徳島大会、来年度の東京大会とアルカジア東京大会についても大まかな説明があった。
報告事項だったが、今年度の本部活動助成金について取り上げられ積極的に活用して欲しいという説明だったので、挙手をして昨年度の当会が財務委員会に邪見にされた話をしているうちに当時の状況が脳裏に蘇り、つい強い口調で財務委員会の非難をしたうえで執行部に対して本部理事会で財務委員会に注意を与えるよう求めた。あまりの剣幕に皆さん当惑した様子だった(笑)。千葉の桜井常任幹事は財務委員だそうで、盛んにそういうことではないと弁明されたが、桜井さんには申し訳ないがこれに関しては何を言われても、財務委員会なんかクソくらえ!!と言うだけである。全く蛇足だったが、長野地域会はこんないいかげんな助成金は怖くて使えないので2度と申請しないと言うと、これを勧めた進行役の慶野副支部長は相当困った様子でいらっしゃった。慶野さん、感情が高ぶっていたとはいえ大変失礼致しました。
会議終了後、本日5時から建築家会館大ホールで始まった「宮脇壇 手が考える 建築家・宮脇壇のドローイング展」に立ち寄った。宮脇さんは私が学生時代最も影響を受けた建築家でした。62歳でお亡くなりになられたが今の私と同じ年である。偉大な功績を残されているが、それにしても早すぎる死と言わざるを得ないと長い間思っていました。最近自分の周りで若くして亡くなる人を見ていてぼんやりと考えているのは、人は誰も自分の最期を知らないが、知らない寿命を精一杯生きて死んで行くのではないかということだ。例えば、私には宮脇さんはもっと大きな建築にも携わって欲しかったという願いもあったが、今は、ご本人は自分のやりたいことを充分にやり尽くして逝かれたんだろうという気がしています。
7月19日
第2回災害対策委員会
委員会の体制も整いようやく今日からWEB参加できるようになった。
松下委員長が本委員会の根本的な目的の確認と社会に向けた広報、その先にある自治体との協定に関する基本的な考え方が示され、今後2年間の委員会活動の骨子が協議された。
2010年に本部で策定されたJIAのBCP(事業継続計画)マニュアルを関東甲信越支部並びに各地域会の現状に会わせたものに作り替えること。
JIAの広報として、災害対策のBCPマニュアルと今までの活動をまとめたリーフレットを作成すること。
今年の徳島大会の災害関連のセミナー・シンポを把握し、来年度のアルカジア大会・JIAの東京大会を見据えた上で、住宅部会と協議しながらシンポの内容を検討すること、などが話し合われた。
2017年度、2018年度の2年間の活動をトータルに考えることで新しい委員会の方向が見えてきたように感じた有意義な会議であった。
7月22日
私の父が亡くなり急遽 続・信州”準寒冷地温熱教室”2017 第2回を欠席する。
自分の力ではどうすることもできない事態だが、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
7月26日
本日行われた父の葬儀に際し、多くの皆様にご会葬いただき、またご香典を頂戴致しました。本来であればお一人お一人に直接御礼申し上げるべきところではありますが、ひとまずはこの場をお借りして御礼申し上げます。
7月29日
夏のセミナーを欠席する。なかなか思うようにけりがつかずこのような事態になりました。今年度前半で一番大きな行事に出席できず申し訳ありません。
新盆ではありませんが、知らない方が焼香に訪れる可能性もあり2年連続のお盆の対応になりそうです。JIAは8月28日の幹事会から参加する予定です。