第1回 「地域材を考える」に参加して

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

第1回 「地域材を考える」に参加して

JIA長野県クラブ 正会員建築家 吉川一久さん(諏訪n設計企画)から、第1回「地域材を考える」ソヤノウッドパーク見学の報告です。(2019年6月25日)

 

第1回「地域材を考える」ソヤノウッドパーク(塩尻市片丘)で、正会員12名、法人協力会4名、行政3名、事務局の計20名 参加して行われました。

 

■ミニ講話 講師 征矢野建材株式会社 星川嘉諒さん

1、信州アカマツの床材と松枯れについて

スライドにて山の変貌の様子と、健在木の建材利用への取り組みについて説明。アカマツがダメになる前に製品にしたいとの思いで、赤松の板材製造に力を入れている。松のブルーとカビは別物で、おしゃれなショップやリノベーションにも人気との事。

 

2、ヒノキ接着重ね梁とヒノキ構造材モザイク利用について、県産材を利用した重ね梁の取り組みと、県産材と外材の混合利用(モザイク利用)の可能性についての説明。

 

 

■工場見学 

製材ラインと選木貯木場の見学。製材設備を四人で回していました。原木はセンサーで検品され未利用材と利用材に分けられ、 丸太のまま製材機に入れると22ミリの板に引かれ桟積みされて出てきます。端材はチップにされ搬出されているが、発電所が完成すればコンベアーにて移動になる。

 

建設中のバイオマス発電所は建設中で鉄骨骨組みの最中。

 

未利用木材のチップ製造状況の見学。直径60センチくらいまでの未利用材をチップにする能力があり、チップはバイオマス発電所や製紙工場へ搬送されている。

 

床材の製造ラインの見学。製材ラインで加工した板を機械に入れると整形され実加工され仕上がった状態で出てくる。

板材の生産 1ヶ月1万坪目標 1日300坪から400坪、原木はほぼ100パーセント県産材利用。

 

ヒノキ接着重ね梁・ヒノキ構造材製造ラインの見学。芯部は柔らかい材、外側は硬い材を張り合わせヤングを調整して製品化している。

 

■感想

赤松が松枯れになる前に製品にする、たくさん早く製品にを進めている。

構造材は外材と国産材で差は1棟あたり7から8万円の差、坪あたり2000円ぐらいの差しかないとのこと。外材利用はなんだか悪いことをしているような気がしてきました。地域材の利用を進めていこうと思います。

 

星川さんはじめ 征矢野建材株式会社のみなさん、ありがとうございました。

 

■工業見学後は 質疑+フリーディスカッション

 

 

 

   活動の記録

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