JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年10月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年10月

JIA長野県クラブ 荒井代表より「代表日誌」10月が届きました。(2019年10月31日)

 

10月2日

『広報委員会』

停滞していた「信州の建築家とつくる家」vol.15の発刊に関して、方針が話し合われました。

毎回30人以上を集めてようやく135,000円という参加費に納めてこられた出版ですが、30人の参加者を集めるのが現実的には非常に厳しい状態で、毎年ほぼ25人が大きな無理をすることなく集まる人数です。

本年度の出版は諦めようと言う考えもありましたが、やはり毎年出版して建築家の作品を世に出すことは重要であるという意見が多数を占めたため、25人でも出版できる道筋を出版担当の委員が編集者を交えて検討した結果が報告されました。

 

本の内容を大幅に変更して巻頭の特集を取りやめることにより、編集経費を抑えるという方法で参加費用を変えることなく出版できる道筋が見えてきました。本年度はこの編集方針で出版しますが、今後もより良い出版の在り方を探り続けていく必要があります。

来年の6月初旬に発刊予定です。

 

10月17日

『JIA建築家大会 2019 青森 in HIROSAKI』

台風19号の豪雨災害が想像以上に厳しく、長野県内も長野市を筆頭に各地で浸水被害に見舞われる中、全国大会が予定通り開催されました。松本からはほとんどの交通機関が使えず、車に乗り日本海周りで弘前に行ってきました。

15:00からの全国地域会長会議に出席するため朝の4:00出発です。さすがに一人での運転は厳しいため藤松副代表、竹内さん、宮坂さんを強引に誘って男4人旅です。

長野県クラブからはその他、赤羽相談役と山口前代表が参加しましたので総勢6名です。

 

地域会長会議はワールドカフェ方式で行われました。テーブルごとに「まちづくり」「災害」「教育(子ども)」「若手育成」「会の活性」「市民や行政との交流・関係」とテーマが決められ参加者が一定の時間でテーブルを巡る方式です。長野県クラブは活動が活発ですからどこに行っても意見が言えます。

 

18日はメインシンポジウムが開催されました。

田根剛氏の基調講演Ⅰ「Archaeology of the Future」は代表作エストニア国立博物館の話を中心に、考古学者のように時間を遡り、人類学者のように文明を考察して近代化で忘れ去られてしまったものを掘り出し、未来に向かう建築を創造しているというお話でした。

 

稲葉信子氏の基調講演Ⅱ「世界遺産と近代建築」は普段知ることの無い世界遺産委員会の様子を聴くことが出来ました。

 

夜のレセプションパーティーは青森らしいアトラクションで始まりました。料理はちょっと残念だったかな。

この全国大会での最も大きな収穫は前川國男の建築を沢山見られたことです。近代建築はやはり力強く存在感に溢れていました。詳しい報告は宮坂さんがJIAのホームページのブログに書いているのでそちらをご覧下さい。

 

10月23日

『選定議員会議』

ようやく長野県クラブ代表の改選の時がやってまいりました。

私のような役不足の代表に代わり、次の代表はしっかりと会の手綱を握って下さることを切に願っております。

 

10月26日

『まちなみウォッチング下栗』

恒例のまちなみウォッチング。今回は南信州です。まず新井さん設計の「満蒙開拓平和記念館」の増築部分を見学しました。

 

 

さすが新井さん。構造美の建築でした。

下栗には尾日向親子が駆けつけ総勢9名で山歩きをしました。

 

 

参加しなかった方たち、悔しがって下さい。絶景でした。

 

コーヒーブレイク 14

『コーヒーの木』

我が家を新築してから4~5年目ですから、今から17~18年前にコーヒーの鉢植えを購入しました。当時はコーヒーの木はとても珍しく枯れるのは覚悟の冗談半分でした。

ところが意に反して様々な障害を乗り越えながらまだ頑張っています。

 

毎年、夏になると1階の半日陰の外に出していたのですが、段々元気がなくなってきて幹に近い葉がほとんど落ちてしまいました。2010年5月のとある日、窓辺で虫の大きな羽音が聞こえます。なんだろうと近づくと、なんと蝉が暴れているではありませんか、なんで室内にしかも春だと言うのに蝉がいるの?狐につままれた状態で、とりあえず逃がしてあげようと窓を開けてあげると勢い良く飛び立っていきました。後になって気がついたのですが、5月では寒すぎてすぐに死んでしまった可能性があります。室内で飼ってあげればよかったのかもしれませんが、蝉の飼い方なんて知りませんし、あんなのに室内で鳴かれたら悲惨ですよね、うるさくて。

 

状況が良く飲み込めないままあたりを見回していると見つけてしまいました。

 

 

コーヒーの葉に蝉の抜け殻があるではありませんか。しかも土には蝉の通った穴が。コーヒーの木の鉢の中で何年も蝉の幼虫が育っていたのです。どおりで葉が落ちてしまったわけです。栄養が蝉に取られていたのでした。

 

その後だいぶ大きくなったコーヒーの木を1階まで運ぶのがめんどうくさくなってしまい2階のテラス、しかも西日がバッチリ当たる場所に出したのですが、なんとコーヒーの木って直射日光に弱いんですよ。バサバサと葉を落とし悲惨な状態になりました。

色々ありましたが現在はこんなに立派な姿になってしまいました。大きすぎてどの開口部からも外に出すことが出来ません。右隣の小さい木は子供です。この木の実から発芽して現在1mほどに成長しています。

 

 

 

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