「建築士法改正」に向けての問題
2006年07月15日
「建築士法改正」に向けての問題(2006.07.15) 西沢利一(西沢建築研究所)
国交省が6月26日に、「建築士のレベルアップを図る」という答申の元に、現行の1級建築士の能力を再判定する、という素案が発表された。JIAとしても先般「緊急提言」を提示したばかりであり、国交省の基本制度部会で審議されている途中とばかり思っていたが、急な発表であり各団体に波紋を投げかけている。
長野県建築士会でも、この問題について何らかの質問状を準備したい旨のようだ。JIAの仙田会長の週報を見ると、割合冷静に受け止め今後の新しい提案が必要として結んでいる。JIA建築士法改正特別委員会では、仙田会長や與謝野副会長に要望書の作成をまとめていただいて、国交省に提案していくようだ。
只、8月中に国交省は最終答申として国会に上げる予定なので、急がなければならない。しかし、ここで疑問が残る。何故こんなに急がねばならないのだろう。昭和25年に現行の士法が施行されてから50年たったが、ここで改正されると又50年は変わらないと予測される。この大事な問題を1ヶ月程で決めなければならないか、国は制度や体制の未成熟さが云々されるまえに幕をひきたいのか?いずれにしても、JIAとしてもこの士法改正の問題に真剣に対応していかなくてはならない。取りあえず、7月22日の「本音で語る会」で皆さんの意見を聞きたいと思う。