JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年 9月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年 9月

JIA長野県クラブ 荒井代表より「代表日誌」2019年9月が届きました。(2019年 9月30日)

 

9月6日
『仕事を語る会』13:30~ 
今回はいつもと会場を変えて豊科の(株)壁匠トーワさんの会社をお借りして、法人協力会員の(株)シンケンさんの提案で左官仕事を語る機会を設けました。JIAの会員も良く使っている壁仕上げについて、社長の藤松さんが熱く語って下さいました。

 

 

続いて、以前会員だった倉田政人さんが自宅で使っている薪ボイラーについて説明して下さいました。地元の山で廃材となっている木を安価で入手し、500リッターのタンク5台に貯湯して暖房と給湯に利用すると言うものです。真冬でも一日一回ボイラーに薪をくべるだけで大丈夫と言う優れたシステムです。

 

建材として利用できない木を定期的に使い続けることが出来るこのシステムは、県産材の有効利用を考えたときに大変有効な方法だと感じました。数個の住宅毎にこのボイラーを設置して、林業者が管理する方法も考えられます。今後、公営住宅を建設するときには、このシステムを積極的に取り入れるべきと感じました。
倉田さんはまた長野県クラブに入ってくださると約束してくれました。

 

 

『事業委員会』17:30~
講演会講師が福島加津也さんに決定したことを受け、本年度の建築祭の日程と役割分担の確認をしました。全体のプログラムは昨年同様、文化講演会とギャラリートーク、卒業設計コンクールの三部構成です。文化講演会会場が松本市美術館を使用できないため、梅風閣を仮押さえしたうえで、まつもとし芸術館のリハーサル室の抽選にチャレンジすることとなりました。

 

9月10日
『信州の「住まい方」コンクール~令和元年度“信州の木”建築賞』
建築賞の一次審査が開催されました。

 

応募数は事例部門が22軒、提案部門が7件
事例部門の応募がもっと多いものと考えておりましたので、主催者側としてはちょっと拍子抜けと言ったところです。1軒1軒慎重に協議を重ね、二次審査には10軒が選ばれました。その内6軒がJIA会員、1軒が元会員の作品です。さて二次審査はどうなることでしょう。

 

9月25日、26日
『“信州の木”建築賞二次審査』
二日掛かりで二次審査が行われました。

 

 

 

 

 

 

現地審査の後、県安曇野庁舎にて話し合いを行い、最優秀賞と各団体賞を決定しました。
やはりJIA会員の実力は頭一つ抜けている感じです。正式な発表はもう少し先になりそうですが、11月15日に長野市芸術館において表彰式が開催されます。

 

コーヒーブレイク 13
『サイトウキネン1000人合唱』
サイトウ・キネン・フェスティバルでは、2000年の記念すべき年に小澤征爾の提案により一般公募の市民1000人による合唱団とSKOの競演が実現しました。曲目はヴェルディーのオペラ「アイーダ」です。大学時代の合唱はお遊びに過ぎませんから、本格的な合唱経験の無いまま無謀にも応募してしまいました。一応オーディションはありましたが、人数不足の男子はほとんど合格だったのではないでしょうか。

 

練習は大変厳しく、確か5月から8月までほぼ毎週練習だったと記憶しています。地元の合唱指導者の中村さん、次に東京の有名な指導者、関谷晋の本当に厳しい指導のおかげで、どうにか本番にこぎつけました。

 

一番感じたことは小澤さんの指揮の凄さです。いままでパート毎にばらばらしていた合唱団の集中力が一気に上がり、ぴたっと合うのです。勿論指揮があわせ易いと言う事はありますが、演奏者を引き付ける力が桁違いに高く、自然に合ってしまうというのが本当のところかもしれません。
演奏終了後の爽快感が忘れられず、その後も1000人合唱に参加しました。

 

 

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