建築祭~が終わった

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

建築祭~が終わった

「建築祭~が終わった」(2007.04.02) 西沢利一(西沢建築研究所)

 

先日の「建築祭」は、会員、賛助会員、学生が一つになってとてもよかった。

皆さんお疲れさまでした。そしてありがとう!この空気を共有できたというのは、それを吸い込んだ者しかわからない至福さがある。そしてとても重要である。それは理屈ではなく、各人から発するエネルギーの共感だと思う。今後も積極的に情報発信をして行きたい。参加されなかった人は特に、いろいろな活動にかかわって欲しい。

新年度は皆が参加して呉れるような形をどうしたらよいかを、考えていきたい。今回の作品展を見て突然思った事だが、各人は頑張っているのだが、日本の国は戦後 1,200兆円に及ぶ建設投資をしながら一向に美しくならない。ある本で「戦前の日本は美しかった、それは建築家がいなかったからだ。日本の風景を悪くしたのは建築家である」という、文章を見た。仙田JIA会長も劣化再生という提言で4つの劣化を上げている。

① 環境の劣化
②社会システムの劣化
③技術の劣化
④人の劣化

ともかく、今この日本は人も風景も荒廃してきている事は、日々のニュースを見ても感じる。建築家周辺を考えれば、経済優先の建築家、自己の利益のみを考えている建築家、技術不足の建築家、法規も知らない建築家、等・・・。もっと我々は勉強する必要がある。

こういった事を含め「社会に信頼される建築家像」を取り戻さなければならない。新年度は我々建築家としてのベースをつくる為にいろいろな勉強会を増やして行きたい。特にこれからは、全ての環境を包含した「環境建築」なるものがキーワードとなる。

 

 

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