最近した事

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

最近した事

「最近した事」(2006.07.15) 野口大介(A&D住空間スタジオ)

 

私が、建築設計の仕事を始めた15年前は、図面は手描きでした。当時は製図台に向って、思考錯誤しながらホルダー(芯が太いシャープペンシル)で線を引き、三次元の世界を二次元に表現していました。

 

時代は進み、今ではパソコンを使って、CADソフトで図面を作っています。CADは、共同作業の多い建築設計の仕事の効率を上げ、仕事場を限定しなくなりました。設備や構造事務所に仕事を依頼する場合でも、図面データーをインターネットでリアルタイムに、何処からでも送れます。そして、三次元ソフトであれば比較的簡単な操作で、立体イメージが描けます。開口部のサッシュは、サッシュメーカーのCADデーターを使えば、必要な場所にプロットすれば良いし、設備器具も同様に・・・。

 

また、過去に使ったディテールをそのまま貼り付けたりして、たまに組み立て作業をしている錯覚に陥ります。図面を描くと言うよりも、作る感覚です。最近、出来るであろう空間を想い描きながら、図面を描く感覚を懐かしく思い、物置から製図台を引っ張り出しました。でも、図面はCADで仕上げないと駄目だろうなー。

 

 

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