第11回「仕事を語る会」開催しました

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

第11回「仕事を語る会」開催しました

JIA長野県クラブ 正会員建築家 吉田満さんより「仕事を語る会」の報告です。(主催は交流委員会)参加者は正会員17名、協力会員2名 計19名でした。

 

2023年10月11日(水)に小諸市の安藤百福記念 アウトドア アクティビティセンターで、「第3回幹事会」、「氷風穴の勉強会」、「仕事を語る会」の3部構成で開催されました。

安藤百福記念センターは、自然体験活動を推進するための人材育成や、アウトドア活動の普及を目的とした専門施設という事で、見学のみは出来ない施設なので貴重な体験をさせていただきました。

建築家・隈研吾氏の設計で、デザインからディティールまで見所が満載でした。

 

2部の「氷風穴の勉強会」は講師に氷風穴の里保存会 会長 前田様、建築士会佐久支部 荒木様に話をして頂きました。氷風穴は少し聞いていましたが、改めて自然の力と先人達の知恵で冷蔵庫のような環境が実現されているのには驚かされました。

 

現在は、その役目を終え個人所有で利用され、漬物や酒が保存されているようです。今後の活用方法がどのようにされていくのか見守っていきたいと思いました。

「氷風穴の里保存会」と「建築士会佐久支部」の皆さんの情熱に感心させられた勉強会でした。前田様、荒木様ありがとうございました。

 

3部の「仕事を語る会」は、清水国寿さん、長島三夫さんのお二人により仕事を語って頂きました。

まず、清水さんからは「板倉構法」について、歴史的な神社や宝庫建築にも使用されてきた工法で、写真や清水さん独自の現代に対応した詳細図も惜しげもなく紹介していただきました。プレカット加工された構造材に新建材を張付けた現在主流の工法とは違う、本物の木と自然素材をふんだんに使くことにより、コスト面でも価格高騰の昨今では有利なのではと思えました。

「なぜ板倉工法なのか?」との質問に対して、「自分が住んで一番良いと思うから」との回答に納得ができました。建築家として自分が体現して「よいモノ」を提案すると言うことが大切なことだと改めて感じました。

 

次に、長島さん。同級生で「安藤百福記念センター」の現場施工に携わられた方が来られるということで、質問したいことも沢山ありました。何となく聞いたことのある声だと思っていたらなんとその方は、十数年前にお世話になった滝沢さんでした。

滝沢さんは「茅野市民館」や「エプソンイノベーションセンター」の現場施工にも携わられ、美しい納まりやディティールを考え、現場を収める職人的な方でした。

施工図もプロジェクターに映していただき、会員からも質問が切れくことがなく、その場所に行って実物を見ながら説明いただきました。

 

少しイレギュラーな「仕事を語る会」となりましたが、皆さんのいろいろな話が聞けて有意義な時間を過ごすことができました。

最後に会場の使用許可では、交流委員会 野口委員長委員長、小宮山副代表にご尽力頂きありがとうございました。

 

 

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