JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年2月

公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 長野地域会

JIA長野県クラブ「代表日誌」2019年2月

JIA長野県クラブ 荒井代表より「代表日誌」2月が届きました。(2019年2月28日)

 

2月6日

事業委員会

いよいよ今月16日17日に迫った建築祭の最終打ち合わせを行いました。

タイムテーブルにしたがい入念なチェックを行いましたが、委員長は新任の山田さんです、委員も委員長も始めての関係でなんとなくギクシャクというか遠慮気味です。大丈夫かなあ?という気持ちを抑えつつ、無事開催を祈るのみです。

 

2月15日、16日、17日

第13回建築祭の準備から本番です。

15日は準備で沢山の委員が集まってくれました。こんなときには協力会の会員さんたちの手助けがとてもありがたく感じます。みなさん手馴れたもので、てきぱきと働いてくれますので会場の準備がスムーズに終了しました。

 

16日は第27回 文化講演会です。

講師は原田真宏さんで「Mount Fuji Architects Studioの仕事」という演題で講演してくださいました。

 

今年は講演会の前にもう一つの行事が入っています。ギャラリートークです。以前も行ったことがありますが、卒業設計コンクールに平行して行われており、コンクールの妨げにならぬよう声を潜めたり、審査員を優先したりと配慮が必要で いまひとつ盛り上がりに掛けていました。今年は日にちを一日前にずらして講演会の前に、卒業設計を見て回るという企画です。

 

JIA長野県クラブの建築家3人が独自の視点で、大学生の作品を中心に読み解いていこうと言うものです。一般の人を対象としていたつもりですがこちらの意に反して、学生や建築家たちが沢山集まり大盛況でした。進行は勝山さんです。

 

まず新井さんが独自に作品を読み解き、片倉さんが鋭い突っ込みを行うという形になりましたが、勝山さんが学生の気持ちになって作品をより理解しやすく解説しながら、具体的なアドバイスを織り込んでいくという大変素晴らしい役割を負って下さったので、コンクール前の学生には大変勉強になったことと思います。一番参加して欲しいのは卒業生ではなく在校生ではないかと感じました。大変勉強になりますので、この企画は絶対に来年も継続すべきです。

 

 

原田さんの講演では事務所開設当初からの作品から始まり、最新作まで丁寧に解説してくださいました。処女作から一貫して構造材と意匠が綿密に結びついた建築を設計しており、新しい素材にも果敢にチャレンジしていく姿勢は大変刺激になりました。自分も挑戦する心をなくしてはいけないと、気持ちを新たにさせられる講演会でした。

 

 

17日は第28回長野県学生卒業設計コンクールです。

審査委員長:原田真宏、審査員:藤沼傑、大橋秀三、荒井洋

今年は過去最大の57作品が参加しました。

全体にレベルがアップしていて決めるのが大変でした。特に大学生は甲乙付けがたく、差はほとんどないと私は感じています。

 

 

 

 

 

審査結果

【高校生の部】

金賞:北村美結「存在~命を繋ぐ場~」

銀賞:岩渕蓮也「こどもの営巣-自然で包むこどもの心-」

銅賞:玉城稔葉「職人の町」

奨励賞:近藤直、妹尾大輝、寺田悠希、原龍之助、矢澤篤「飯田駅裏デザインプロジエクト~人の集まり方を創造して~」

奨励賞:宮﨑星来「Nakagawa☆Milky Way~中川ショッピングセンター再開発計画~」

 

【専門学校の部】

金賞:柳沢杏果「よあけ」

銀賞:保科百花「森の詩」

銀賞:和田佳菜恵「B-arc」

奨励賞:西澤崇人「マークル・オフィス」

 

【大学の部】

金賞:秋山由季「レンガ巡るまち 日本煉瓦製造跡地活用計画」

銀賞:水木直人「電農都市 郊外におけるエネルギー循環型農村の設計提案」

銅賞:伊藤一生「ウラヤマ路地ック 斜面住宅地の減築と再編」

奨励賞:糸井梓「溶けあう建築 ー自然光と湧水を生かした地域のための高齢者施設ー」

奨励賞:上田春彦「辿るかけら 断片による里沼の再生」

 

審査員の皆様、参加者の皆様長時間ありがとうございました。新任の山田さん、心配してごめんなさい。大成功でした。

 

2月27日

出版全体会議

「信州の建築家とつくる家」第14集の参加者全体会議が開かれました。

表紙や特集の写真やデザインを決める大変重要な会議でしたが参加者4名、慎重審議の結果 混乱もなく全員一致で全ての写真とデザインが決定しました。

 

コーヒーブレイク6

『小澤征爾』

ある日 M君からクラブ活動へのお誘いがありました。つぶれかかったコーラス部のテナーが誰も居ないので是非入ってくれとの事。「経験ゼロだぞ」と言っても「クラシック好きなら何とかなるだろ」と半ば強制的に入部です。当然部室などは無く塔屋で練習していました。

 

初めて顔を出すとそこには超美人の部長と普通の女性が待っていました。えっ?パート一人ずつですか。逃げ出そうと思いましたが、美人に弱い私はそのまま拉致されることになったのです。ここまでで気づいた人は相当な音楽通です。

その通りピアノがありません。44年も前ですからキーボードなんてものもありません。ローランドがようやく単音シンセサイザーを発売しはじめた時代です。ピアニカはありましたが歌は同時に歌えませんので使えません。楽譜を渡されてアカペラで歌うのですから結構辛く、譜読みも音取りも中学以来でマジ大変。驚くほど真剣に部活やってしまいました。

 

コーラス部は夏の合宿までありました。どこでやるの?と尋ねると、軽井沢にある成城学園のセミナーハウスとのこと。へ・・・?セレブの学校ジャン。先輩が成城学園初等部の美術教師をやっている関係でセミナーハウスを使えるのでした。合宿には卒業生も参加してくれて総勢20名以上。ようやく合唱の醍醐味を味わえます。特にうれしいのは同じパートが居ることで本当に歌うのが楽になります。

 

成城学園初等部には小澤征爾の子供たちが通っており彼らを教えている先輩は小澤征爾と居酒屋で酒を酌み交わす仲でした。当時小澤征爾はオケの練習を成城学園の音楽ホールで行うことが多く、練習を見に行くチャンスが到来します。

その練習が本当に凄くて、完璧に小澤ファンになってしまいました。そんな流れで初めてのプロによる演奏会鑑賞も小澤征爾の第九ですから、盛り上がらないはずも無く飛び跳ねながらの指揮に完全にノックアウトされてしまいました。小澤征爾の追っかけ人生は現在まで続いています。

 

 

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