ライトにあえて

「ライトにあえて」（2006.11.17）　 吉川一久 （諏訪n設計企画）

先日神戸に行く機会があり芦屋によってヨドコウ迎賓館を見てきました。見たい見たいと思っていてなかなか見に行けなかった建物のひとつです。平日の昼時の見学だったせいか貸し切り状態で見学できました。（帰り際になって見学者がゾロゾロと入ってきました。）

昭和63年の保存修理のされ阪神の震災も癒され現在に至っていますが、補修の後も周辺となじみ当時の姿をとどめています。この建物もご他聞に漏れずマンション計画が持ち上がったが住民運動で保存することになった建物です。それだけに観光スポットというよりも地域の財産と言う意識が強いようです。日本人の持っている精神性や生活習慣を良く理解した上でのライト風ジャパニズムをたっぷりと味わうことができました。

こてこてのディティールでありながらなんだか清々しさを感じるのは何故でしょう。石工や建具屋さんの手仕事の細かさも圧巻です。有意義な一日でした。ちなみに開館は土日祭日と水曜日です。